ブッフェ式の食事が運ばれてきた。みんな目を見張った。



いったい支払いはどうするんだろうってくらいゴージャスだった。



「竜宮城に来たみたいだ。すげーご馳走!パパよう、これじゃーあたしんちでやるママの趣味の集まりをパーティーなんて呼べないぜ、恥ずかしくってよ」


そう言って美和は、目を丸くしながら盛り付けられたご馳走の前を渡り歩くと皿いっぱいの食べ物を抱え、ふぁんたの側にやってきた。



「おい、ご馳走は満足だけど、鯛や平目の舞い踊りはどうした?」


美和はふぁんたをヒジでつついた。



「あるよ。今準備してもらってるところだよ。そろそろかな」



ふぁんたがボーイに合図を送り、照明がみるみる暗くなった。



突然バンケットルーム奥のカーテンが開き、照明が当たると特設舞台が浮かびあがった。