「え、取れた?やった僕招待状作らなくちゃ。姉さんあさって公休日でしょ?買い物付き合ってね」



「それはいいけど、わざわざ会社のみんなにカード出すことないんじゃない?」



「会社じゃないよ。権田ママとお店の人たちに」



「なるほどね、彼女たち喜ぶわよきっと。それより大丈夫お金?なんならわたしも貯金をカンパしても・・・」



「平気だよ。僕だってハイスクールの頃から貯めてたアルバイト料があるもの。任せて」



―任せろったって・・・ま、いいか。いざとなったら定期崩そ。可愛い弟のためなら仕方ない―


わたしは無邪気な顔をしてカードのレイアウトを考えてるふぁんたの横顔を眺めていた。



彼はわたしの視線に気づいてハッとした。


「ごめん姉さん、すぐ食事作るね」



―ちーがーうーってば!―