車が目的地に着くと、ふぁんたは素早く降りてわたしの側に回り、ドアを開け手を取って降ろしてくれた。 主任は私にもそうしてとご主人に注文した。 ―主任のご主人、今後が大変だな― 杉並の主任の家には彼女の友達らしき人が数人来ていて、わたしたちに紹介された。 ふぁんたは紹介された人たちの名前を再度呼び返して丁寧な挨拶をした。 ふぁんたに洋服や髪型を褒められてみんなは感激し、争うように彼と会話した。 わたしは挨拶だけで明日になるかと思った。