「来た来た、すごーい見て見て!」 恒例の窓覗きが始まった。 荷物を抱えたタキシード姿のふぁんたが、歩道をてくてく歩いてくるのが見えた。 ―タッ、タキシード!?何やってんのよ。わたしの今朝の服装見てるでしょう、全然つり合わないじゃないの―