「そういやえりな、仕事うまくいってんの?」

「ん~…普通かな。」

「あっ、微妙なんだ?」

「も~由紀うるさーい!」

「あんたさぁ、現実逃避ばっかしてちゃなんもできないんだよ?」

「分かってるよぉ~…」

「男ってさぁ~…都合良いよね。」

「えりな、どうしたの急に。」

「都合良いのよ、どいつもこいつも…」

ニヤニヤしながら隣のテーブルから様子を伺ってくる二人組みの男を尻目に、大きなため息をついてからえりなは席を立った。

「ちょっとトイレ行ってくる…」

「えりな大丈夫?あんたふらついてるよ?」

「だぁ~いじょうぶー!」

「全くもう…」