――――…… 「行こう、悠花」 「うんっ」 差し出された手を握り、海辺を二人で歩く。 「……なあ、悠花」 「……ん?」 急に祐斗が立ち止まり、わたしを見つめた。 「……なんでもない」 「え、何?言ってよっ!」 わたしがそう言うと、祐斗は一瞬照れくさそうにし、すぐに真剣な表情になった。 “………ずっと、一緒にいような” ………――――