「…………ん」
いつの間にか寝てしまっていた。体を起こし時計を見ると、もう夜の7時。
え、何で誰も起こしてくれなかったの!!?
慌てて下に降りると、家族みんながすき焼きを食べていた。……え、すき焼き?
「は!?なんで起こしてくれないの!?」
お肉を食べようと口を開けていた妹の肩を掴み揺さぶる。
「だってお姉ちゃんいたらお肉全部なくなるじゃん!」
「何それ!!ありえないっ!!」
なんて家族だ……っ!
キリッと睨むと、両親は澄ました顔しながらお肉を頬張る始末。
「ばかやろーっ!」
わたしは自分の席に座り、鍋の中に入っていたお肉をすべて取った。そして溶き卵を付け頬張る。
「あぁ!お姉ちゃん!」
「んふ、おいひーっ」
「あんたったらもう!」
「ふふーんだ!」
このあとも、妹とお肉を取り合いながらも仲良く食べました。

