職員がでてきて扉をあける
扉が開く時間にしたら
たったの数秒なのに、なぜか長く感じる

もうすぐ…もうすぐ亜美に会える
やっと会えるんだ…

白いドアを職員があけると中には亜美と所長。そして、あの刑事がいた。
  
私を見るなり亜美は、椅子から立ち上がって私のほうへ駆け寄ってきた

「美沙!会いたかった…!」

ぎゅっと抱き締められて、私の中にあった不安や恐怖が一気に崩れて、亜美に会えた嬉しさや安堵感が涙になって溢れだした