その声に驚いて、身体がビクッと反応した
じっと私の目を見ると深く息をついて年配の警官が口をひらく

「山崎さんは、暴行を受けて路上に放置された。それを通行人が発見し通報して、今この状況にある。彼女自身意識もないし、詳しいことは、まだ私たちにも分からないんだ。今は、何が原因で誰が犯人かもわからない」

暴行されて放置された……?
しかも意識がない…?
今まで怒りでいっぱいだったのに、一気に血の気がひくのを感じた
私に助けを求めたときは、確かに意識はあったはず
もう少し早く私が駆けつけていたなら…

「彼女自身身体はもちろん、心にも大きな傷をおっているはず。今はそっとしておいて彼女が落ち着いてから一番に会いに行ってあげなさい。救急隊の方が意識が途切れるまで、ずっと小山さんの名前を呼んでいたと言っていたよ。」

何もしてあげられなかった自分にムカついて、惨めで、悲しくなった…
助けを求められたのに私は何もできないなんて…