亜美は、真っ赤なミニのドレスを着ていて、夜なのにすごく目立った。

「久しぶり」
「美沙ガリガリじゃん!大丈夫?変な薬とかやってない…!?」

心配そうな声で、話しかけられて、私は精一杯の作り笑いをしてごまかした。

「大丈夫。薬じゃないよ。なんかやる気でなくてさ」
「薬じゃないならいいや。今日は、たくさんはじけちゃお!」

亜美は、最近のことを、クラブにつくまで、ずっと話した。
私は、イライラしたままだったけど、それを悟られないように必死に笑顔を作って、わざとらしくはしゃいで見せた。