翌日になって病院に行くと、顔色の悪さで看護師に驚かれた。
ひどい貧血を起こしているみたいだといわれて、食事をちゃんとしているか、生活は乱れてないかなど、いろんな質問をされる。

採血を終わらせて、診察で呼ばれると、医師は深刻そうな顔で私に話す。

「小山さんは再生不良性貧血をおもちですよね。大学からのカルテでは、そこまで深刻な状態ではないのに、今日の採血では、かなり状態が悪い。この病院では、詳しい状態や、治療ができません。大学病院で、一度詳しい検査を受けてください」
「手術を受けるのには支障はないんですか?」
「状態によりますが、今の状態では、かなり厳しいです。手術をしたとしても、その途中で危険な状態になることも…」
「わかりました」
「大学病院には連絡を入れておきます。会計の時にでも、いつ検査をしにいけばいいか分かるように、受付で伝えるようにしておきますから」
「はい。ありがとうございました」

手術が受けられないかもしれない…。
今になってどうして…。
隠しきれないショックをどうしたらいいか分からなくて、待合室で待っていてくれている亜美も、そんな私を見て、心配そうな顔をしてくる。

嗚呼、どうして。どうしてこんなことになるの。