羽田空港から地元の空港までは、女の人が付いてきてくれることになった。
地元につくまでが、この作戦の続き。

女の人は、協力してくれた風俗店の女店長で静流さんといった。
地元につくまで、ずっとやさしくしてくれた。
もうずいぶんと、人にやさしくされてなかったから、とてもあたたかかった。

美沙との関係を聞いてみたけど、それは教えてもらえなかった。
飛行機に乗ると、安心したのか、どっ眠気が襲ってきた。
いつぶりの感覚だろう。今まで眠れない日が続いてたのに。

「疲れてるんだよ。少し眠りなさい」

そう言われて、目を閉じる。
もし、これが夢なら、永遠にさめないで…。