それを見て、さらに涙がこぼれおちる。
心配かけてばかりで、ごめんなさい…。

医者から説明された内容をわかる範囲でメールに書いて送る。
手術しなければいけないのにできない状況にあること。
手術自体が難しくて成功率が低いこと。

ひとつひとつ書いていくたびに、目の前に突き付けられた「死」を感じて、怖くなった。
でも、今できることをしておかないといけないという気持ちが強く私の中で芽生えたのも確かだった。





2週間近くの入院生活を終え、身体の隅々まで検査し、心臓も、血液疾患のほうもあまりよくない状態で、しばらくは通院しながら治療していくことになった。
入院して治療しても、必ず治るという保証がなかったから、それなら自宅療養で好きなことをしていたいと思ったからだ。

私は、いつまで生きていられるんだろう。
死ぬときひとつでも後悔をすくなくするために、毎日生きなきゃいけない。
そう決心した。