ぐらりと強い眩暈を感じて、そのまま私は、アスファルトの上に倒れこんだ。
目が覚めたのは病院で、誰がここにはこんでくれたのか、それとも学校にいこうとしたことじたいが夢だったのか、一瞬分からなかった。

暑かったし、日射病にでもなったのかな。
消毒液の臭いでさらに、気持ち悪くなる。
今にも、吐いてしまいそう。

腕に刺さっている点滴をみると、もう終わりそう。
身体をおこすと、看護師が部屋に入ってきた。

「小山さ~ん。気分はどうですか?」
「少しぐらぐらします」
「お熱測ってください。それと採血と血圧測りますね」

慣れた手つきで、こなしていく看護師を横目に時計を見ると。
もう学校には間に合わない時間で、ため息が出る。