不安定すぎる生活を心配して、健さんは、このままここで生活してほしいと私に頼む。

私は少し迷ったけど、健さんの家で生活することを断る。
嫌いとか、そんなのじゃないけど、仕事もあるし、何より姉さんからの手紙が読みたかったから。

姉さんに対する罪悪感も消えないまま、健さんに甘えてしまう自分が嫌いになってしまいそうになったから。

週末に必ず健さんに顔を見せる約束だけして、私は家をでる。
甘えていられない。ちゃんと自立しなきゃ。