泣きながら吐き出す言葉は、めちゃくちゃなことばかり言ってたけど、全てが私の本音。
ぐちゃぐちゃになった私の頭の中を、心を。
言葉を吐き出すたびに少しずつ、軽くしてくれる。
健さんは、黙って私を抱きしめてた。
きっと、同じように健さんだって辛いはずなのに…。

声が枯れてしまうまで泣きつくして。
その後も朝が来るまでずっと話をした。
ほとんどが姉さんのことだけど…。

姉さんとの思い出に嫉妬もしたけど、それでも嫌いになれない私は、本当に健さんが好きなんだと、改めて思った。

たとえ、姉さんが死んだからって健さんを恨んだって、姉さんは帰ってこない。
それに、健さんが自殺をさせたわけでもない…。
姉さんが、何を思って死んでいったのか、ただ自分と好きな人の子が死んでしまったから自殺した。
それだけの理由で自殺する人ではないと思っていたから、もしかしたら、他に何か理由があったのかもしれない…―