不思議なドキドキを感じながら。
その手紙をあける。

イタズラだったらどうしようという考えは、文字を見た瞬間に消えた。
そこには、姉さんの字で、たくさんの言葉がつづられていた。




―美沙。ちゃんと生活できてる?

―迷惑かけてごめんね。

―先に死んでごめんなさい…



小さな一枚の紙に、これ以上書き込めないくらいの言葉たち。
私の心配をした言葉。
謝罪を込めた言葉。
追い詰められて、苦しんだ姉さんの本音。

私は、これほど姉さんに大事にされていたことにも、姉さんが、こんなに追い込まれていることにも気づけなかった…。

手紙を読みながら流した涙は、言葉にできない感情であふれた。
姉さん。ごめん。私がもっとちゃんとしてたら。
今、生きていたかもしれないのに…。