待機する部屋に二人きり、ネットで今日誰が仕事に出るのか確認する。
今日はルイとイズミだけだ。しかもイズミはまだ、仕事の時間じゃない。

「店長たち今日は、マル優の会議で遅くなるって~仕事入るまでご飯でもいく?」
「…会議なの?」

これはチャンスだ。思い切って、ルイに昨日の事を話す。

「ルイ…。実はね―」

話を聞き終わったルイは、馬鹿にしたような目で私を見る。
どうしてそんな目で見るの?

「で?それがどうしたの?」
「え…?だって暴力振るわれて脅されたんだよ!?」
「普通でしょ。いままでツバサがされなかっただけで」
「おかしい。おかしいよ!こんなの絶対おかしい!!!!」
「おかしくないって。ていうか、自分だけ悲劇のヒロインぶらないでくれる?マジムカつく」

今まで仲が良かったのが嘘だったかのように、ルイの言葉は私を突き放す。