そんな状態の私を、健さんは心配したのか罪悪感からか、家に居ていいからおいでと言ってくれた。
いつもの私なら、喜んで家に行っただろうけど、とてもそんなことは出来なかった。

心配してくれるのは嬉しい。
でも、それ以上に、顔を合わせることが嫌だったから…

助けてほしい自分と、顔も見たくない自分。

姉さんを愛でた目で手で。
私を見ないで触らないで。
私は、姉さんの身代わりでもなんでもない。

私は、私なんだ。