夜間救急外来入口に行くと、ドタバタとしているスタッフが見えた。
看護師をひとりつかまえて、姉さんの家族だとつたえる。
看護師は、今処置をしているけど、危険な状態だといった。
頭の中が混乱で、ぐちゃぐちゃになりそうになりながら、意識を保たなきゃ、集中しなきゃ、今生死の狭間をさまよっている姉さんがいるんだから。

病院について30分後くらいに、いとこたちが病院に着いた。
私は、とにかく姉さんが危険な状態にあることをつたえて、処置室の前でいとこたちと一緒に待った。
今私が出来ることは、祈ることしかできない。
どうか、どうか助かって…。