お菓子の残骸を目の前に、ミサは、膝を抱えて黙り込んだ。
ジッとどこかを見つめる瞳には、はっきりと、憎悪が感じられる。
「ミサ…?大丈夫?」
ありきたりな言葉しかかけてあげられない自分。
どうしていいかわからない自分。
目の前で起きたことを理解できない自分。
「あいつ…殺してやる」
聞えるか聞えないかくらいの小さな声で、ぶつぶつと何か言っていたけど、私が聞えたのはそれだけ。
ところどころ聞える言葉は、憎悪と殺意がこもっていて、さっきまで明るかったミサとは、全く違う一面に、私はただ、黙って傍に居ることしか出来なかった。
ミサの手首からのぞく深く哀しいリスカの傷跡は、底知れない苦しみや辛さを隠していた。
ジッとどこかを見つめる瞳には、はっきりと、憎悪が感じられる。
「ミサ…?大丈夫?」
ありきたりな言葉しかかけてあげられない自分。
どうしていいかわからない自分。
目の前で起きたことを理解できない自分。
「あいつ…殺してやる」
聞えるか聞えないかくらいの小さな声で、ぶつぶつと何か言っていたけど、私が聞えたのはそれだけ。
ところどころ聞える言葉は、憎悪と殺意がこもっていて、さっきまで明るかったミサとは、全く違う一面に、私はただ、黙って傍に居ることしか出来なかった。
ミサの手首からのぞく深く哀しいリスカの傷跡は、底知れない苦しみや辛さを隠していた。


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