雪がちらつく高校1年の2月。
私は、久しぶりに学校にいった。
最後の登校日。
担任から電話がかかって、母親が退学の手続きをほとんど済ましていることを聞かされた。
悲しいとか、ムカつくとか、そんな感情はなくて、ホッとした。
もうこれで、無駄な高校生活が終わる。
学校にいけば、問題をおこして。
病気になれば、もちろん登校せず。
不安定になれば、身体も心も、生活リズムも崩壊した。
そんな高校生活。

1週間もまともに登校できた記憶はない。

母親がなんの為に退学手続きをしたのかは、理解できないけど。
私にとってはありがたかった。