ホッとしたのか、何日も寝てないせいか、私は、健さんの腕の中で、急激な眠気に襲われた。

「少しお昼寝しよっか」
「うん」
優しいキスをしてくれて、私は、ゆっくりと目を閉じる。


ハッと目が覚めると、外はもう日が暮れていた。
まずい…帰らなきゃ。


眠っている健さんを起こして、私は、帰路についた。
バス停まで送ろうかと言ってくれたけど、泣いてしまいそうな自分がいたから、今日はいいと断った。