込み上げてくる怒りに、我慢できなくて、窓を思いっきり殴った。
バリバリと変な音を立てて、ガラスが割れる。
大きな破片が落ちてきて、そのうち一つを手に取る。

これなら、死ねるかも。
ギュッと握りしめて、目を閉じて破片を突き付ける。

1,2,3-

突き刺さった場所は、首から外れてた。
私の部屋から、ガラスが割れた音を聞いて、姉が入ってきていたのに全く気付かなかった。

「邪魔するな!!!!」
「死ぬなら、誰にも迷惑かけない場所で死んで!!!!」

左の鎖骨のすぐ上に刺さったガラスは、私が怒鳴るのと同時にグラグラと揺れた。
血は流れてるけど、それでも痛みは感じない。


狂ったように、傷口をガラスでひっかきまわした。
どんなに深くえぐっても痛みは感じない。


感じるのは、胸の苦しさだけ。

このまま、誰かが殺してくれたらいいのに…―