「あやまらないで」
「…うん」
「友達でしょ?」
「うん」
「じゃあ約束」
「うん、わかった」

亜美は、本当に不思議。
一緒にいるだけで素の自分を出してしまいそうになる。

「あ、また何か考えてるでしょ〜」
「うん考えてた」
「何考えてたの?教えて」
「ん〜秘密」
「えー!教えて教えて」
「恥ずかしいもん」
「なにそれ〜ま、いいや」
それからしばらく沈黙が続き、二人とも遠い空を眺めていた。
カラッと晴れた青空には、何もない。何もないけれど、好きだ。私たちが見上げる青空には、嫌なことも辛いこともない。