この街での生き方も、人への接し方も、最初のころに比べたら、大分分かってきた。
地元に居た頃の私とは、見た目も中身も変わった気がする。
あの頃の私を知る人が、今の私を見てもきっと分からない。

そんな中で、某SNSで知り合った、21歳の人と付き合うことになった。
初めは、普通の友達のように、泊る場所がない時遊びにいくような関係だった。
たまに、身体を求められることもあったけど、それでもタダで家に泊めてくれるならそれでもいいと思った。

そんな、ある日、彼から告白された。
大切だと、ずっと一緒に居たいといわれて、二つ返事でOKした。
人に必要とされたのは、いつぶりだろう。
嬉しくて嬉しくて、告白された時、涙が出た。
こんな私を必要としてくれる人がいるなんて。
知らない土地で、知らない人に囲まれて、孤独感でつぶされそうになりながら生きてきた分、必要とされる喜びは、とても大きくて貴重で、ずっと続けばいいと思った。

もう、私はひとりぼっちで生きていかなくてもいいんだ―