美沙である時間が少しずつもどってきたころ。
逆に優の精神状態は最悪で入院をするほど悪化していた。
自傷を繰り返して、身体中傷だらけで、いつも薬を手放すことが出来ないほどに…

誰と一緒に居ても、何をしていても。
不安感はとれなくて、消えてしまうのが怖くて嫌で。
何度も何度も、何かを確かめるように健さんにメールを送った。


―優が消えても、忘れないでください―
―まだ、生きていたいんです―


そのたびに、健さんは「大丈夫だよ」と返信してくれてる。
ほんの少しだけ、安心するけど。
それでも、すぐに不安は襲ってくる。
いつか、この不安から、淋しさから解放される日はくるのかな…?