時間がたって、お酒もまわってきて、やっと健は、動いた。
優にキスをして、お風呂をためて、一緒に入って。
その後も、ずっとずっと優しかった。
どうしてこの人は、こんなに優しくしてくれるの?




こんな人はじめて…




全て終わって、着替えて、チェックアウト。
部屋の玄関で、優しく抱きしめられて、キス―。

また会いたいなんて、めったに思わないのに、健とこのまま会えないと思うと、淋しくて悲しかった。


少しずつ。少しずつ。優の中で何かが変わり始めてる。
きっとこの人のせいだ。良いか悪いかは、まだわからないかれど…―