そんな最悪な日々に、とどめをさされた。

お母さんが、再婚するって言い出したから。
家庭よりも男か…。娘よりも男か…。
もう、家族なんて信じない。

結婚の反対は、するだけ無駄だろう。
お母さんは、母親の道より女の道を選ぶ。

私になにも相談しないまま、勝手にことはすすんだ。
おじいちゃんとおばあちゃんは、このまま残り。
私と花梨は、お母さんと再婚相手と一緒に東京へ。
この時はじめて、お姉ちゃんが既に結婚して子どもまでいることを知った。
知らなかったのは私だけ。
私だけが、のけもの。