受験番号が書いてあるボードの前には、たくさんの人。
当たり前だけど、人が多すぎて気持ち悪い。

すでに、発表を見て、合格して喜んでいる人や、泣きながら帰っていく人で、ただでさえ人が多いのに、余計ごった返していて、ボードまでいくのに一苦労。

やっとボードの前についた。
受験票とボードの番号を見比べる。
最後のボードの一番したまで見て、番号がなかった。
よかった、落ちてた。これで入学金とか、全額返せる。
高校にいけない出来損ないとなじられるだろうけど、これでいい。これでよかったんだ。
と、帰ろうとすると、最後のボード横に真っ白なボードがあるのに気づいた。
まさかね、まさか番号なんて書いてないよね。
そう思って一度うえを見上げたら、最後の最後に私の番号があった。
本当なら、ここで、今までの頑張ってよかったと喜ぶべきなんだろうけど…。
合格したのにため息ついている私は、不合格になって泣いている人に申し訳なかった。
代われるものなら代わってあげたい。
これからどうやって生活していこう…。
私の頭の中はその言葉だけがぐるぐるとまわっていた。