当日、借りた入学金を持って。
重い足取りで、高校へと向かった。
受験番号を書いた紙を握り締めて。

最初は、頑張る気だったのに、生活のことを考えたら不合格を祈る自分がいた。
なんていうか、都合のいい考え方だよなぁ。
ここを受験するために必死で勉強したりしたのに。