行き先も決めずに、ただただ走った。
制服のまま、お金もない。
どこかに行くあても、助けてくれる友達もいない。

なけなしのお金で、街まで出た。
本当は、このまま遠くへいきたい。
どうして、どうしてこんなことになったんだろう。
これが私の運命なのかな…。
陽が落ちていくにつれて、淋しさに押しつぶされそうになる。
私は、独りだ…。家族なんて、そんなの私にはいない。
ずっとずっと独りで生きていかなきゃ。
裏切られるなら、最初からいないほうがいい。
もう嫌だ。こんな街から抜け出したい。
誰もいない場所に行きたい生きたい…―