【実話】キズナ〜未来へ〜

外の空気は、肌をさすように冷たくて、吐く息は真っ白。
制服姿だと余計に寒い。だけど、冬の朝は好き。
静かで、凛としていて、心を落ち着かせてくれるから。

まだ、誰もきていない学校。
本当に誰もいない。
美沙も…千秋も…味方も…。
時計を見ると7時にもなっていない。
本当に早く来すぎてしまった。
校舎も開いていないしどうしよう。