「ただいまぁ」

疲れた声で、ただいまを言うお母さんが帰ってきたのは12時を過ぎたころだった。

「おかえりなさい、遅くまで大変だったね」
「亜美起きてたの?早く寝なさい。明日も学校でしょ」
「うん、おやすみなさい」

よかった。帰ってきた。これで、安心して眠れる。
明日学校どうしよう…
美沙がいないのに行っても意味ない。
でも、勉強しなきゃだいぶ遅れてるし。
そんなことを考えていたら、いつの間にか眠ってしまった。