夕飯の時間になっても、お母さんは帰って来ない。
ちゃんと帰ってくるよね…。
過ぎていく時間が、気になって何度も時計を見る。
花梨は、そんな私に気付くはずもなくて、無邪気にあそんであそんでと、笑顔を見せてくれた。
大丈夫、お母さんはちゃんと帰ってくる。
大丈夫、大丈夫…。
私は自分に、そう言い聞かせた。
ちゃんと帰ってくるよね…。
過ぎていく時間が、気になって何度も時計を見る。
花梨は、そんな私に気付くはずもなくて、無邪気にあそんであそんでと、笑顔を見せてくれた。
大丈夫、お母さんはちゃんと帰ってくる。
大丈夫、大丈夫…。
私は自分に、そう言い聞かせた。


![[実話]16歳〜私の生きた道〜](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/365-124.png)
