言われていたとおり、退院が決まったと和人に連絡すると、とても喜んでくれて、退院の日には迎えにきてくれた。
それから、和人の家にある優の荷物をまとめて、あのトランクルームへと運んでもらった。
ここは、和人名義で月1万円で借りていてくれたところ。
大量の洋服たちは、家に持って帰れるはずもなくて、結局このまま借りることになった。
もちろん、毎月のお金もこれからも変わらず払い続ける約束をして。

荷物がなくなった部屋はガランと淋しい―
たった1日だけしか私は、過ごしていないけれど、それでも淋しく感じるのは私の中の誰かがそう感じているから?