【実話】キズナ〜未来へ〜

「そうそう、それからさ、。店に演奏にきてたバンドから、声掛けられて試しに歌ったら、すげぇ上手いの。ちょうど、女のボーカルほしかったらしくて、よかったら入ってくれねぇか頼まれててよ、どうしたらいいか迷ってたから、俺が勝手にOKだしたら、ばれたときめちゃくちゃ怒ってた。まぁ、当たり前だよな。しかし、あん時は痛かったなぁ。容赦なく物投げつけてくんだもん。でも、うちのbarだけでしか歌わないって言い張るから、それは仕方ねぇかって感じで、むこうもOKしてくれたんだけど」

「あ、怪我とかしなかったですか？なんかごめんなさい…」

「大丈夫大丈夫。大したことないし」

また、和人は、ひとりで笑いだした。
よく笑う人だな。