「暇だったのもあって、早めに店閉めて。家帰ったらさ、起きてたんだ。そこで初めてまともに会話。名前以外は、風俗で働いてたけど、もめて逃げてきたとか、帰る場所もないっていうしさ、驚いたんだけど、それ以上にいま俺がここを追い出したら野たれ死んじまうってく感じで、行くとこねぇなら、しばらく家に置いてやるかって思ったのな。なんだか不思議なやつだって感じた。しばらく置いてやるって言ったら全額金渡してくるしさ。受け取ってもいいけど、なんか悪りぃじゃん?だから月に食費として5000円入れることと、ここにいる間は、仕事することって約束してさ」

「仕事…?どんな仕事してたんですか?」

「あ、仕事って言っても風俗とかじゃなくて、うちのbarで雑用だからな?給料はいらないって言うからこっちとしては助かったんだけど、もともと俺一人で働いてたしな~」

「そう…なんだ」