私が、この部屋で、この家で、生活をしていたとしたら、その証拠があるはず。
もしかしたら、人違いかもしれないし…

おそるおそる、部屋の中を探す。
もし、本当に、私が『優』という、人間だったらどうしよう…
小山美沙という私は、本当は居ないんじゃないか…?
これまで体験したことは、すべて夢か幻で本当の私は『優』なんじゃないか…?
それとも、私が壊れてしまっているのか…

いろんな考えが頭の中にひとつ浮かんでは消えていった。