お別れの日―



「今までお世話になりました、短い間だったけど、楽しかったです。これからも、お元気で。」

皆の前で、挨拶する。終わると小さな花束が手渡された。手渡してくれたのは、ともちゃん。
先生が頼んだのか、ともちゃんが自分からしたのかは、わからないけど、泣きながら手渡された初めての花束は、嬉しさと寂しさが詰め込まれたものになってしまった。

たくさんの言葉に励まされ支えられた、この場所を私は今日、出ていく。
ここを出たら、私は幸せになれるのかな?
いや、幸せにならなきゃいけない。