ひまわりの家で過ごす残り4日間は、とても忙しくて、あっという間だった。

部屋の片付け、お別れ会、最後の思い出作り…―

ひまわりの家で過ごす最後の夜。消灯時間直前に、ともちゃんが部屋にやってきた。

「亜美お姉ちゃん…」

そっとドアの隙間から、顔をのぞかせて、手には枕が握られていた。

「ともちゃんどうしたの?もう寝る時間だよ?」

いつもは、眠っている時間なのに怖い夢でも見たのかな?

「いっしょにねんねしたいの。だめ…?」
「うーん。先生に怒られちゃうかもよ?」
「怖いはいや」
「どうしよっかなぁ…」

とりあえず部屋に入れて、同室の子たちと作戦会議。