男性の隣に座ると、優の身体をじっと見つめられて、なんだかいやな感じ…

「年いくつ?」
「…20です」
「若く見えるな。本当に20?」
「はい」
「まぁ、いいや。いつから働けんの?」

ぺちぺちと優の足を触ると、男性は急に立ち上がって優の身体を確かめるように触っていきます。

「いつからでも働けますよ」
「お前、うちの店にはいないタイプだから、出れば出るほど稼げるよ」
「そうなんですか」
「今日、撮影とか講習すませるから、明日から出てよ」
「はい。分かりました」
「これ今日の分な」

そう言ってカウンターの上には二万円が置かれました。今日の値段は二万円かと少しだけ驚きました。
撮影と講習だけで、こんなにもらっていいのかと。
困惑した表情がわかったのか、
「こいつに任せたら大丈夫だから」

それだけ言ってタバコに火をつけた。
これから、どんな風になるのか想像もつかないけれど、ここまできたらやるしかない。