入所した日、施設長は私に
「ここでは皆が家族なんだよ。私たち大人は父や母、時には兄や姉のように、子どもたちは皆兄妹なんだ。」
と言った。たしかにここの居心地は悪くはなくて少しほっとする。
誰も私を傷つけたりもしない。
身体を売ってまで生活もしなくていい。
父親と暮らしていた頃よりもきっとマシな生活がおくれる。



※施設
この話に出てくる施設は、児童養護施設。亜美が入っていたのも児童養護施設でしたが名前は仮名です。