でもね、あたしは悠佑の事は
好きになれないんだ。

好きだけど好きになれない。

あたしの親友の美桜が悠佑の事を
好きだと知っているから。

あたしからは悠佑に気持ちを伝えられない…。

どおしよー…。


「わあ!」
急に後ろから大きな声がして振り向くと
そこには僚がいた。

「ああ、僚か、」
というと、

「悪かったな。俺で。」
っと拗ねた口調で言いあたしの隣の席に
腰をおろした。

「なあ、お前さ~聞いたんだろ?」

「何を~っ?」「何をって…」とあきれる僚。

「悠佑の事!」

…。「ぅん…」
「そかあ、やっぱな!」

??っと首をかしげると

「お前顔死んでるぞ!」と笑う僚。

は?本当失礼な奴ー。

だけど、これも僚の優しさ。

「じゃな!俺部活だから。
しっかり悩め!」
と手をフラフラさせて去っていった。



そおいえば、悠佑来ないな~っ…。
いつもなら教室に向かえに来てくれるのに…。




それから待っても悠佑は来なかった。