だけど、本当にいなかった。
心臓がドキってなる事も、
誰かひとりの男子が輝いてみえる事も。
だから「恋」とゆうのが本当にわからなかった。
こんな風に恋の話をしていると、
時計が7時を指していた。
「あ!うちそろそろ帰る~っ。」
いつもは夜遅くまで遊ぶ梨緒が珍しく
自分から帰ります宣言…。
「んじゃ。あたしも~っ」
あたしも梨緒と一緒に帰ることにした。
「ぢゃ、ばいばい~!」
家に着いたあたしは、今日知った
あの人の名前が頭の中に浮かんでいた。
「高橋悠佑かあ~」
どんな人だろ?
明日、紗夜達に教えてもらおう。
「おはよ~!」
後ろから背中をたたかれ振り向くと
梨緒が立っていた。
「りお~。ぉはよ!」
朝の挨拶をすると、
話題はあれへ。
「そおだ!昨日のあの、誰だっけ?」
あ!高橋悠佑。
「高橋悠佑!その人見てみたいんだけど~っ」
「ゆうりちゃーん。まさか?」
とニヤニヤ笑っている梨緒。
ん?
「じゃ~っ。学校着いたら、早速
教室行こう~!」
どんな顔なんだろ?
イケメン?デブ?がり勉?
なんていろんなことを考えてたら、
いつの間にか学校に着いてて、C組の
教室の前。
「優莉!あの人!」
梨緒が指指す方向には男子の群れ。
「ん?どれ?」
「あの、背の高い茶髪のひと!」
ドキっドキっ…。
ん?何???
「ちょっと優莉!」
梨緒の声に反応して顔をあげると、
そこには。
悠佑が…。
??
