もお、このまま終わることは
ないと思っていた。
終わらないように好きって気持ちは封印した。
けど、本当は寂しかったんだ。
悠佑があたしから離れる気がして…。
「バイバイ」
手を振り微笑みかけてくれた。
あの日の事はしっかり覚えてる…。
あの「バイバイ」にはこんなに
たくさんの意味があるなんてあたしは
きずかなかった。
だけど、こんなバカなあたしでも
きずいてたことはあったんだよ?
それはね、悠佑があたしより大切な人を
見つけた事。
悠佑にとって世界に一人の愛おしい人。
中学生活最後の文化祭、
あたしの恋に終止符を打った。
あなたに彼女ができたんだ。
ふたりが仲良く話ながら文化祭を
回っている姿。
涙がでそうになった。
けど、あたしには止めることができない。
ううん、権利がないんだ。
