「タキちゃん・・・っ?」




振り放した卓哉の手



驚きで目を見開いた卓哉








いつもと同じように卓哉の頬がオレンジに染まる




キャラメル色の髪もオレンジに染まる




いつも見る卓哉の姿だった







「これで最後」





「な、んで?」





もう決めたから、私はもう逃げないと


いつも見た、愛しく感じた卓哉に私は告げる







あの場所は私と卓哉の教室は残しておきたいから



綺麗な思い出のままでいて欲しいから