「太一くんっ!話聞いてよっ!」 「了解でーすっ」 もうヤケになっていた 自分を失うのも卓哉を失うのも怖くて 何かに執着していないと今すぐにでも泣き出しそうで ただ太一くんに愚痴って愚痴って・・・ 「あーよかったぁ」 「へっ?」 目の前でマイクを持ちながら安堵のため息を漏らした カラオケにきたのに何も歌わない私たち ただ愚痴大会なこの場所