見慣れていたこと、そのはずだったのに 「卓哉くん、もっと・・っ」 今日はいつもよりも強く深く傷ついていて 「桜ちゃん・・・」 卓哉の瞳に映っている桜ちゃんが羨ましい 卓哉に名前を呼ばれる、頬に触れられる彼女 唇が近づいて離れお互いを求め合っている2人 苦しい、苦しい 逃げたくて、見たくなくて、記憶を消したくて 「馬鹿・・・っ、私」 けれど、どうしても脚は動かない 卓哉の見つめるその視線が熱すぎて私にはしないその行為が悲しい