そんな人なのに卓哉は 毎日一緒にいる友達でさえ気づかない私の心を見透かした 今より華奢な卓哉の照らされる顔は今より子供で けれど中学生離れした彼の瞳を少しだけ怖いと思った 「え・・・?」 と戸惑う私に まだ返事すらしていない私に 「俺と一緒だね」 と切なく呟く卓哉に 何かわからない感情を覚えた中学二年生の秋